「真夜中のひだまり」を読んで
なんとなしに見つけた本ですが、奥が深い話でした。
最初は、夜間保育園というのがあるんだなと思いつつ、地域性も違うし関係ないかと思っていたら、そんなこたありませんでした。
保育行政、子育て行政に携わる方はもちろん、公務員の方は読んだ方がよい本だと思いました。
また子を持つ親にとっても参考になると思います。
夜間保育への世間のイメージ、ベビーホテルの存在、
夜間保育を知らなかった私も、最初は夜まで保育園にいることはかわいそうという思いがありました。
しかし、保育園から帰った親と子が真夜中に一緒にゼリーを食べる、確かに子どもにとっては不規則な生活になるが、子どもからすれば、そんな些細な時間が意味のあるものに感じました。
子どもにとってはそんな時間が大事であり、愛されているという思いが伝わっていれば、夜間保育がどうのこうのいう必要はないのかなと。
また親自身も生きるのに必死です。がんばっている人を応援することが大事なのではないでしょうか。
この話では水商売のシングルマザーも描かれています。
生い立ちを見ると、そうした方も、負の連鎖の中で生きてきて、選択肢として水商売にならざるを得なかった部分もあるのではと思います。
そうした負の連鎖を断ち切るためにも、保育園の存在の大きさを感じました。
一人一人の親に寄り添い、園でサポートする姿に行政もこのままでよいのかと。
民間だからここまでできるという思いがある一方で、行政で本当にできないのか、やる術はないのなとも思います。
他にも感じたことは多くありますが、あまり書くと長くなるのでこの辺で。