しがない地方公務員の日常

一地方公務員が日々感じていることや子どもとの日常、本の感想等

慈雨

今週もあと今日1日で休みです。
1週間あっという間ですね、ほんとに。

さて、今回は慈雨という本を読んだ感想です。

かつて幼女殺害事件で捕まえた犯人が実は冤罪で、真犯人が再度、同様の事件を起こしたのではと事件をおっていく話です。

冤罪で犯人を捕まえたかもしれないという刑事の心情は、いかほどのものかと思ってしまいます。
冤罪で捕まえてしまうと人の人生を全く変えてしまうかもしれない、そう思うと警察はとても大変な仕事だと思います。
そして、それは私の仕事でも無関係ではないと思います。
行政で働く以上、少なからず関わってくる部分はあると思います。

また話の中では、冤罪の可能性があるにも関わらず、組織の保身に揉み消されてしまうことも描かれています。
組織の信頼を揺るがすことになれば、誰しも保身に入ってしまいます。
しかし、守るべきは組織ではなく、今ものうのうと生きている真犯人を捕まえるとともに、冤罪で捕まっている人に対する贖罪であると。

現実は、私も仕事をしていて組織の保身が頭に浮かぶことがあります。しかし、そこは冷静に正しく判断できるよう、しっかりと何が大事なのか考えていきたいと思います。