「ハヤブサ消防団」を読んで
池井戸さんの作品は銀行系のが多い中で、推理小説的なのは珍しいなという印象でした。
以下、ネタバレも含みますので、ご了承ください。
読んだ感想としては、田舎暮らしとはどういうものかというのも丁寧に描写されているな思いました。
色々な当番が多いことや、田舎の食べ物とかね。
消防団の存在自体も田舎だからこそでしょうし。
推理の方は、最後の方が怒涛の展開でしたね。
一体だれが?というところや、最後の攻防などはハラハラしました。
ただ、私が一番感じたのは、町長が切ないというものです。
妹と離れ離れになったことを後悔していたのが、なんとも言えず、それを今も引きずっていたこと。
その中で、最後、お墓を移して、自分にできることをやろうとされていたんだなと思うと何とも言えませんでした。
本は本でとてもおもしろかったですが、映像で見るとまた違うのかなと思っております。ドラマも楽しみです。