しがない地方公務員の日常

一地方公務員が日々感じていることや子どもとの日常、本の感想等

「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を読んで

半沢直樹のテレビ放送にあわせて、一気に原作を読んでしまいました。


やはりテレビは演出が過剰なところがあるなというのは否めないところ。


さて、どちらも相変わらず読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。
特に銀翼のイカロスはお盆休みもあり、2日で読了です。


どちらの本でも、半沢直樹という一社会人が自身の仕事にプライドを持って働く姿が印象的でした。

中でも銀翼のイカロスは社内政治や不正、政治色が強かったですかね。


池井戸さんの作品に通じることですが、下町ロケットにせよ、陸王にせよ、ルーズベルトゲームにせよ、いずれも働く上での矜持、そして人としてのスジを大事にされているように感じます。


そして、お前はどうなんだと問われているようにも思います。

自分が公務員としての矜持を持って仕事に望んでいるかとね。


確かに半沢直樹のようにスジが通らないこと、おかしいと思うことを真っ向から反対するのは組織の中では難しいことがあります。
私も先日の補正で感じたことでもあります。


ただ、その中でもそういう思いを持ち続け、一社会人として果たすべき役割をしっかりと果たすこと、それが大事なのでないか。


改めて公務員としての矜持を問われた気がしました。


ちなみに内容がほぼノータッチでしたので少し。
個人的には銀翼のイカロスの政治ショーに対してやりかえす様や頭取が一人の人間として悩み、気心の知れたかつての仲間と飲むシーンが印象的でした。

また銀行がかつての不正を隠蔽するのかどうかは行政でも感じることがあります。
確かに保身に走るのが人の性ですが、その中でも人としてまっとうであるかどうか、やはりそこが大事なんだと強く感じました。

ワンフレーズだけ引用させてもらえば、

「欲を捨てれば、真実が見えてくる。たとえばオレみたいにね。悪いものは悪い。いいものはいい。要は、それだけのことなんです。」

至極当たり前、でもその当たり前が当たり前でないということなのかなと。
そのために一社会人として、悪いものは悪い、いいものはいい、と言えるようにしたいです。