「銀行員はどう生きるか」を読んで
連続して銀行系の本です。
こちらの本は先日の本とは違い今後の銀行のあり方を考えるものでした。
この本では、今までの銀行を没個性的なビジネスモデルと評しているように、銀行業務とはどこも同じだったと思います。
更に以前は銀行も何もせずとも多くのお客様が来るところであり、利子収入だけでもやっていけたものの、フィンテックの進出などによりこれまでどおりではやっていけなくなっているというものです。
まぁこれについては、私のように銀行のことを知らないものでも容易に想像がつくものです。
ではどうあるべきかを考える上で、銀行を選ぶ判断基準は何かということです。
これについて端的に、感じの良さや親切さなどのサービスで選んでいると書かれています。
一定整備された世の中になっていますので、制度の良し悪しでさして印象が変わるわけでなく、あとは個人の印象としてどうかということですね。
このことから、目指すべきは顧客との信頼関係をいかに築けるかです。
顧客第一で考え、自分の利害よりも顧客の立場に立って考えられる存在になる。そうすることでフィンテックなどとも差別化していけるのでは、というものです。
顧客第一というのは当たり前のことではありますが、やはりなかなかできないものなんでしょうね。
そして行政も同じく市民第一で考えられているか、です。
どうしても組織の保身や仕事が増えることを嫌って前例にならいがちですが、市民第一でよりより社会に向けた取組みとなっているか。
そういう意味では、公務員も同じだなと思いました。