「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか」を読んで

この本を読んで、少子化の理由って確かにそうだなと思いました。

結婚している家庭の子どもの人数は変わらない、問題は結婚に至らないこと。

ではその理由はとなると、まず日本の働き方は会社に奉仕するという意識が強く、その中で女性の会社への働きがいが見いだしにくい、また女性も働きがいよりも、生活のために働くという意識がある。
さらに子育ても日本では、子どもにつらい思いをさせないようにする、一人前にする意識、結婚を考える際のでのお金の話など。

それで結論としては、若者が将来に亘って、これまでと同程度以上の生活を送れる見通しがたつか、生活水準の維持より結婚、子育ての意識を高めるか。

とまとめられています。

将来の生活については社会保障の抜本的な改革が必要であり、おそかれはやかれ対応するための政策がとられると思いますが、それがどこまで効果があるか。

また生活水準より結婚、子育ての意識を高めるか、これは世間体意識が根底にあるので、それを気にしない風潮になれば、というところでしょう。

この課題に対処するのはかなり難題ですが、原因の整理ができたのでよかったです。