「天、共に在り」を読んで
先日、アフガニスタンでお亡くなりになられた中村さんの活動に興味を持ち、著書を読んでみました。
感想としては、アフガニスタンの実態、人と自然の関係、進歩に振り回される人など色々考えさせられることが多くあり、またそれを知らずに生活していたのが情けなくも思いました。
アフガニスタンのイメージは9.11やテロなどのイメージが強くありました。
でも、それは外国が振り回した結果なのです。
昔、聞いた話に戦争は一番儲かるといいます。それゆえに外国の武器商人が金目欲しさに荒らしているとしか思えません。
いたずらに戦を長引かせ、利益を生むようにしている、それが結果として憎しみを生み、新たな火種となる。
しかし、アフガニスタンの人みながそうではなく、ただ安心して暮らせる環境を多くの人が望んでいる。
やるせない限りです。
また人は自然の一部であること。
これは中村さんが現地で自然を相手にしてこられた中で感じられたことです。
元来、日本はそういう考えのもとで暮らしてきたと思います。
しかし、技術の進歩により、自然を支配できるものも思っている節が確かにあります。
近年の自然災害を見ても、私たちが自然を支配できるものになったと過信しているのでないかと思ってしまいます。
東日本大震災をはじめ大地震しかり、台風や大雨しかり、自然は人間がどうこうできるものではないことは、昔からの言い伝えでわかっているはずです。
しかし、それが考えられずにされた市街地の開発はよくあります。
時に自然が牙を向いたとき、被害にあうのです。
私たちは自然のおこぼれをもらっていることを改めて認識しないといけません。
そして、技術進歩により、私たちの生活は確実に便利になっています。
しかし、それとともに、振り回されてもいます。
スマートフォンの普及など、まさにそうです。
スマートフォンにより情報はすぐに手に入るようになりました。
しかし、その情報は嘘や噂レベルのものもあります。
結果、そのような情報があふれ、それを真実と思って不安になり、結果噂が現実になる。まさしく情報に踊らされているのです。
今の日常について、本当に色々と考えさせられる内容でした。
ただ、読んでいるそのときどきに感じたことがもう少しあったので、その辺も残しておいたらよかったなぁと少し後悔。