しがない地方公務員の日常

一地方公務員が日々感じていることや子どもとの日常、本の感想等

コーヒーが冷めないうちに

ここ最近、天気が不安定です。
ヤフーを開くと日本のどこかしこで、大雨や土砂災害に関する注意換気が出ています。
自分のところでもいつ降るかわからないので、注意しないといけないという思いです。

さて、タイトルの通り「コーヒーが冷めないうちに」を読みました。
読む前はどんな内容なのだろうと思っていましたが、読み終わってみるとタイトルの意味もよくわかります。

内容としては、過去や未来に行けるというものですが、色々とやっかいな条件があります。
舞台となる喫茶店があり、その喫茶店の時間軸において、過去や未来に行けるもの、つまり一回もその喫茶店に行ったことがなければ意味がない。
行ったところで現実の世界が変わるわけでない。
コーヒーが冷めるまでの間しかいられない、などなど様々な条件があります。
そのような喫茶店での人物模様を書いた話となります。

この本の内容のまとめとして、最後に
「心ひとつで、人間はどんなつらい現実も乗り越えていけるのだから、現実は変わらなくても、人の心が変わるのなら、この椅子にもきっと大事な意味がある」
とあり、これが全てを表しているように思います。

現実は変わらなくても、過去や未来にいくことで自分の心のもやを少しでも晴らしてくれるのなら、生き方も変わってくるということです。
人の本心を知らぬまま過ごすのと本心を知って過ごすのは全然違います。

現実世界では、なかなか人の本心はすんなりとわかるものではありません。
言葉通りにとらえられないこともあると思います。
それでも本心に近づき、少しでも悔いのないようにすることが大事だなと思いました。