しがない地方公務員の日常

一地方公務員が日々感じていることや子どもとの日常、本の感想等

「新章 神様のカルテ」を読んで

今日はなんとか雨が止み、曇りです。
しかし全国では豪雨の地域もあり、かなり浸水しているというニュースも見ました。
本当に自然とは、恐ろしいものです。


さて、神様のカルテ、あっという間に読みきってしまいました。

相変わらず栗原先生の患者を第一に思う気持ちは今回も変わらずです。
敏腕医師がどんな病気でも治してしまう、そんな展開はなく、一医師が真摯に患者に向き合い、人の生について考える物語だなと改めて感じました。

これまでから神様のカルテにおいて、医師はスーパーマンではない、神様が書いたカルテがあり、人はその中で生きている。しかし、だからといって医師が何もしなくていいわけでなく、人の領分の中でできることを必死にやる、という栗原先生のポリシーが今回も見られました。

本の中から少し引用すれば

「生きることは権利ではない。義務です。」

というところでしょうか。


また、今回から小春ちゃんという栗原先生の愛娘も登場し、家族についての描写も多くあったように思いました。

小説の中で栗原先生が
「子どもは、ただ食べて寝て、笑ってくれていればいい」
というのはまさしくそうだと感じました。

あれもこれもと子どもに望むことは出てくるけど、それは食べて寝て笑うことが当たり前だからです。
当たり前になりすぎて気づかなくなっていますが、そんな当たり前が大事なのだと。


そして仕事について考える部分もありました。

今回から大学病院が舞台となっており、組織が大きいゆえにルールや規則が必要ですが、ルールや規則が独り歩きして、変な方向に向かってしまい、結果一番大事にすべき患者の気持ちをないがしろにしているという内容でした。


これは地方公務員として働く私も感じるところがあり、ルールや規則のもと、仕事をしていると一体なんのためのものなのかと考えしまうこともあります。

何を大事にして考えるべきか、ルールや規則ばかり重視して、一番大事にすべき点を忘れていないか。


本当に神様のカルテはおもしろいなと改めて感じました。